230727_29歳から経験を積み重ねることの困難。その②

会社での試行錯誤の記録

29歳から経験を積み重ねていくことの困難は、
もちろん社内だけに生じるものではない。

会社の外に行く時、さらに困難を感じる。

デザイン関係の仕事をしている僕は、
1つのプロジェクトで多種の業者と関わることになる。
そして、記憶がもたず、脳内多動により失敗を重ね鬱にもなってここまできた僕は、
その業者の方々が持つ知識のほとんどを知らない。
その全ての知識を知り、まとめるのが僕の仕事の大きなことの1つなのに、僕はまるで知らない。

そして僕がまるで知らないことを、
各業者の方々はもちろん知らない。

知らないけれど、打合せを重ねる度に、
あれ?彼は年齢の割に経験がないぞ?
とそう気づいてくる。
そう気づかれていることに僕も気づいてくる。

僕がもしプライドというものをまだ持っていたのなら、
ここで折れてしまっていたと思う。
けれど、僕は今、
人よりもできない人間であることを既に知っている。
みんなが僕の知識のなさに驚こうとも、
僕は僕の知識のなさを予め知っている。

だから僕はもちろん驚かない。

もちろん驚かないだけでなく、対処法も考えるので、
知識がなくてもなんとか場が進む方法の方を身につけることにしている。

知ったかぶりはしない。
知ったかぶりはせずに、どの業界にでも通じる質問を用意しておく。

例えば、
ある業界の専門分野のことを僕が理解しておらずとも、
いま、どんなことを検討しているのか。
どんな案がありうるのか。
その案それぞれのメリットとデメリットは何か。

その質問はどの業者が相手でも通じるし、それさえ理解できたら、
僕は社内に持ち帰り報告をすることができる。
とても便利な質問だと思う。

そして、
相手の時間もとってしまうし、
あまりに知識がないと思われたら信用も失うので一から質問するわけではなく、
この部分はこういうことだと思うけれど、他に案はありますか?
こうすることでこういう問題が起きると思うが、他に考えられる問題やメリットなどあるか?
と、自分の知ってる数少ない知識も中に入れて聞くようにする。

知ったかぶりをせず、聞く姿勢を見せ続けることで、中にはその姿勢を認めてくれる人が出てくる。
そうしてひたむきさを見せ続けることが、
僕が先輩や関係業社の人と仕事を一緒にして、教えてもらうために必要なことなんだと思う。

こうすることで、なんとか経験を積み始めることができた感覚がある。

愛嬌とひたむきさを周囲に見せていくこと。
これが僕がいま、働きやすい環境づくりのために試してみていること。

幸い僕の業界は、つらい環境であるため若手はすぐに辞める。
関わる仕事先の関係者は4,50代で、
彼らからみたら22歳も29歳もどちらもペーペー。
それにはすこし救われてもいる。

経験のなさを呆れられても、バカにされても、
諦めないでその場でやれることをその場でやる。

その姿勢を見せ続けること以外に、僕にやれることはない。
だからやる。

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