230913_会社で僕は初めて涙が出てしまった➁

かめたのコツコツ発達日記

アニキ先輩が、僕がなぜ自分の思っていることを言わないのか、言えないのか、
気にかけてくれた。
「思ってることは言っていい。体調がわるい時はわるい、とそう言っていいんだよ。」
しっかりと答えたくて、答えた。

「僕は、みんなと感覚が違う場面が多いんです。
例えば、みんなが「疲れたー」って言う時は、疲れてない状態から疲れるから「疲れたー」と言うんだと思うんです。
でも、僕はずっと疲れているので、もし疲れている時にそれを言うなら、僕は「疲れたー」ばかり言う人になってしまいます。
だから、みんなが「疲れたー」、と言う時にも、きっとその疲れは僕の疲れとは違うから、
それで、僕は、共感する「疲れたねー」を言うのは適切ではないと思い、咄嗟に出てこなくて。
そういう、みんなとの大きな感覚のズレが色んな箇所にあり、どんな感覚までが普通なのか、どこまでが変と思われるのか、判断できずに黙ってしまうのです。」
と答えた。

アニキ先輩は、
「感覚はそもそも人それぞれ違うから、やはり自分の感覚で話していいのだと思うのだよな。
みんなとは感覚が違くても、おれに対してぐらいは、今日ドーパミン足りないっすわ、ぐらいのことを言ってくれてもいいしさ。
とにかく、一人で抱えたりしない方がいいと思うんだ。
やはり人間はさ、どうしたって言葉にしないと伝わらないからさ、」

アニキ先輩はイケメンで、仕事ができて、遊びもできる、本当のかっこいい人で、
ああ、
本当に優れた人って優しい人でもあるんだな、
誰とでも、立場関係なく対等に話すことができるんだな
そう思えるような人で。

こんなに優しい人が、ここまで言ってくれても、
まだ僕は、自分の思うことを、うまく言葉にできない、表現できない。

なんなんだろうか、僕のこの言葉の出づらさは。
原因は発達障害だけではないのかな。
なんなんだろうか。

ああー、僕だってその気持ちに応えたいのに。

変わりたいよやっぱり。

続けて、ポジティブなことも言ってくれた。
「うーん、おれは長くは悩まない性質なんだよなー。悩んでも事態は好転しないからさ。
例えばさ、今までずーと大変だったかもしれないけれど、薬の調整でよくなるのかもしれないし、何かが起きて急激に今までの分が報われました、なんてことも起きるかもしれない。どう考えるのがいいのかは分からないけどさ、もっと楽しいな、って思えるようになれたらいいな、と思うんだよな。」
「実は僕は自分の感情も掴みづらくて、楽しいとかもなかなか分からなかったんです。土日にも疲れて一日寝ていることが多かったから、みんなが経験している経験もしたこがなくて。ただ、最近は薬の調整もすこしできてきて、出かけたりすることもできてきたので、すこしずつこれからだ、とは思っています。」
「そうか、なるほどな。薬でよくなっていく、それは本当によかったよさ。
分かった、それでさ、どうしていこうか?」
そう聞かれた。仕事に関しての話について聞かれているのが分かったから、
「みんなと同じように僕は仕事がしたいので、通常通り仕事をします、、、あ、いや!今までできていなかったのだから通常通りじゃだめですよね。よりよくもっと仕事をしていきます、、、」
と言うと先輩は笑って、
「いや通常通り仕事しますでいいだろ。笑 
 分かったよ、仕事していこう、無理はしないで、体調わるい時は報告するように。」
そう先輩は言ってくれたから僕は、
「はい。分かりました。やっていきます。」
そう、先輩に返した。

僕は、発達障害を抱える者として、
もっとも有難い形での理解と配慮をもらえているのかもしれない。
本当に、人には僕は恵まれている。

コメント

タイトルとURLをコピーしました